THE CHARM PARKが奏でる懐かしくて新しい音。“永遠に漂う”というタイトルに込めた想い
「Floating Forever」のストーリーを表している、気球に乗って月へと向かうジャケットには、THE CHARM PARK自身の祈りが込められているように思う。夢見た場所へ、明るい方へ、暗い夜空をすり抜け進んでいく。「いつ辿り着くのかも分からないし、不安なところもいろいろあるけど、永遠に漂って月へと向かって行きたい」というのが本人の弁だ。彼はそうやって願いを込めるように、音楽を作っていくのだろう。2月にアルバムをリリースしたTHE CHARM PARKが、8ヶ月のスパンで今年2作目のアルバムを発表した。前作『Bedroom Revelations』が、室内でひとりつま弾いているようなガットギターの音色を貴重としたアルバムであるのに対し、『Floating Forever』はそうした情景を継承しつつも、窓を開け放して光を浴びているような開放感を思わせる作品である。心穏やかな質感を残しながら、彼らしい華やかでカラフルな作風に仕上がっていると言えるだろう。“Floating Forever(永遠に漂う)”というタイトルは、今作を表現するテーマであると同時に、彼の人生を表したものでもあるという。作品タイトルに込めた想いや、“懐かしいのに新しい”というキーワードなど、新作にまつわる話をたっぷりと語ってもらった。