Indio

インディオの中心メンバーであるジョン・ベルトランは、デトロイト・テクノ・シーンにおいて90年代初頭から活動を続けている。古くはカール・クレイグが運営していた＜Retroactive＞からリリースをしていた。その後も多数のレーベルから作品を発表し、寡作だがそのどれもがオーガニックなメロディをたたえた印象的なプロダクションが光る。この名義では、デトロイト・テクノを先導するデリック・メイ主宰のレーベル＜Transmat＞からリリース——アンビエントからドラムン・ベースに至る多彩なスタイルを誇り、長年のキャリアで培われた崇高なエレクトロニック・サウンドを聴かせてくれる。——いまいち目立たない存在だが、今後の活躍が最も注目されるアーティストだ。