伝統の常識を打ち破って再解釈した「寒山拾得」シリーズ102点を怒涛の初公開 『横尾忠則 寒山百得』展レポート
『横尾忠則 寒山百得』展が2023年9月12日(火)から東京・上野公園の東京国立博物館 表慶館で始まった。12月3日(日)まで行われる本展では、現代美術家の横尾忠則が「寒山拾得」を独自の解釈で描いた「寒山拾得」シリーズの新作102点が初公開されている。東洋美術で古くから伝統的な画題として描かれ続けてきた寒山と拾得。その型破りの伝説に横尾の自由奔放なイメージが加わった作品たちは、一人のアーティストの手から生み出されたとは思えないほど、多様性に満ちた空間を作り出している。