平松愛理

歌手で女優の薬師丸ひろ子が、歌手デビュー40周年記念日となる2021年11月21日にCD9枚+BD1枚による10枚組BOX『薬師丸ひろ子 40th Anniversary BOX』の収録内容が決定した。 まず、同BOXのCDには、1984年の1stアルバム『古今集』から1991年の8thアルバム『PRIMAVERA』までの8作のオリジナルと、『シングルB面Collection』が収録される。これらは、すべてアナログマスターテープから起こしたリマスター音源を収録したハイレゾCD(MQA-CD×UHQCD)となる。この仕様は、MQA対応機器ではマスター通りのハイレゾ品質を楽しめつつ、通常のCDプレイヤーで聴いても、その解像度や読み取り精度の向上により、従来品よりもレベルアップした音源が堪能できる。 各アルバムの概要について順を追って説明してみたい。まず、1st『古今集』(オリコン週間LPチャート最高1位)は、竹内まりや作詞・作曲の「元気を出して」など9曲に、当時“スペシャル編”LPに収録された「探偵物語」や歌唱や演奏を新たに録音した「セーラー服と機関銃」など4曲を追加。2nd『夢十話』(同2位)は作詞に阿久悠、松本隆、売野雅勇などを起用し、十篇のショート・ストーリーのような世界観。3rd『花図鑑』(同2位)は、全作詞とプロデュースを松本隆が担当し、作曲には薬師丸本人や中田喜直、井上陽水、筒美京平など幅広く起用し草花をモチーフに。4th『星紀行』(同3位)は、作家・伊集院静が7曲を作詞、中島みゆきや竹内まりやの詞曲も収録。この1987年に、同作をメインとした初のコンサートツアーも実施した。 続く5th『Sincerely Yours』(オリコン週間アルバムチャート最高8位)は、中島みゆき、竹内まりや、尾崎亜美、吉田美奈子、EPO、大貫妙子などのシンガーソングライターや薬師丸本人による詞曲を収録した女流作品。6th『LOVER’S CONCERTO』(同2位)は、日本テレビ系2時間ドラマのテーマソング「語りつぐ愛に」や、1960年代に全米でヒットしたナンバーを日本語でカバーした「A LOVER’S CONCERTO」などを収録。7th『Heart’s Delivery』（同3位）は、飛鳥涼、大江千里、平松愛理など新たなシンガーソングライターを起用し、同作収録の「止まった時計」は後にASKA自身や岩崎宏美もカバー。そして8thアルバム『PRIMAVERA』（同13位）は、ここまでアルバム3作連続起用の上田知華や、初起用の坂本龍一やKAN、作詞:大貫妙子、作曲:矢野顕子による「星の王子さま」などその系統をより強めている。これらのように、歌う女優としての芯を貫きつつも、その世界観は実に多彩に変化しているのが実に味わい深い。 また、『シングルB面Collection』には、1981年の「セーラー服と機関銃」から1991年の「風に乗って」までのシングル・カップリング曲全15曲、ベスト盤 に新録された「2×2 Two by two」「バンブー・ボート」を追加。カップリング曲は、テレビ番組『ごきげんよう』での“サイコロトーク”のBGMとしてアウトロが親しまれてきた「ハードデイズ ラグ」も含め、11曲がオリジナル・アルバム未収録だ。ちなみに、本人監修によりCDは全100曲の収録曲となっている。 さらに、BDには『Music Video撰』として「元気を出して」と「手をつないでいて」のミュージックビデオを本作の為に初めて商品化。アルバムBOXのデザインやBDの収録内容といった、ビジュアル面も薬師丸本人監修のもと行われているとのこと。 同日には、シングル全A面曲を含むオールタイムベストアルバムが(発売元:ビクターエンタテインメント)、続く12月8日は、6thまでのオリジナル・アルバムもアナログ盤として単品で発売される予定だ。いまなお、ボーカリストとしても進化し続けている彼女の作品の魅力をより一層深掘りできる絶好の機会と言えるだろう。 文：人と音楽をつなげたい音楽マーケッター・臼井孝

岩佐美咲が8月13日の昼夜2回、東京・中野区のなかのZERO（もみじ山文化センター）で＜岩佐美咲 デビュー10周年記念コンサート～絆でつなぐ 未来へ～＞と銘打ったコンサートを開いた。 2021年は、2012年2月1日に『無人駅』でAKB48初の演歌歌手としてソロデビューしてから10年目の年。2016年にAKB48を卒業し、演歌歌手一本での活動を始めてから5年目というメモリアルイヤーを迎え、ソロコンサートは、2019年1月26日に行って以来約2年半ぶりとなる。 会場にはAKB48時代からの熱狂的ファンが多数詰めかけ、拍手とペンライトで声援を送る中、「このような大変な状況の中、足を運んでいただいた方に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、今日という日を無事迎えられたことにホッとしています。10周年は一つの節目の年ですので、今日は皆さんに少しでも成長した岩佐美咲を感じていただきたいですし、暗いニュースが多い中、今日この時間だけはすべてを忘れて、笑顔でお帰りいただけるよう1曲1曲心を込めて歌わせていただきます」と笑顔であいさつし、デビュー曲「無人駅」から最新の第9弾シングル曲「右手と左手のブルース」まで、これまで発売したシングルの表題曲すべてを歌唱した。

ヴィジュアル系バンド・ダウトの幸樹（Vo）のもう一つの顏である、演歌歌謡歌手の花見桜こうき」が、10月20日（水）に約3年半振り3枚目のシングルの発売を決定した。