三石琴乃

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    三石琴乃ミツイシコトノ

    一世を風靡したアニメ『美少女戦士セーラームーン』で主役の月野うさぎ=セーラームーンを演じ、「月に代わってお仕置きよ!」の名セリフと共に、押しも押されぬ人気声優となった。下積み時代には、スイミング・スクールの受付やらサンシャイン60のエレベーター・ガールやら、さまざまなアルバイトを経験したそうだが。
    声優ブームの中、人気声優は即CDリリースという流れに乗って、「あなたになりたい」などのシングル、『Cotton Colour』などのアルバムをリリース。ただ、本人が「カラオケも嫌いで、音楽にのめり込んだこともない」と言うとおり、モチベーションは高くなかった様子。ブームが続いてた最中に、「もうキャラソン以外は歌いません」と宣言する。うまいとは言えない歌の中でも、「さよならバレンタイン」「覚えていて」といったスロウ・ナンバーでの、さりげなく深い哀感の込め方は持ち味ではあった。
    声優業では、『MAZE☆爆熱時空』の主人公・女メイズ役などで活躍を続け、96年にはまた、一大ブームを巻き起こした『新世紀エヴァンゲリオン』に葛城ミサト役で出演。この役、当初は次回予告で「来週もサービス、サービスぅ」と言ったり、セーラームーンのパロディ的要素もあったようだ。アルバム『NEON GENESIS EVANGELION ADDITION』では、レイ(林原めぐみ)、アスカ(宮村優子)と3人で、オープニング・テーマ「残酷な天使のテーゼ」をカヴァーしてるが、ミサトは月野うさぎになって歌ってる。また、このアルバムには、エンディング・テーマだったジャズのスタンダード「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」をミサトが歌うヴァージョンも収録。やはり歌唱力不足は否めず、英語も頼りないが、凛とした大人の女性というミサトのキャラとのギャップはおもしろい。
    なお、三石琴乃の美声は『ウチくる!?』などのナレーションでも聞ける。 (斉藤貴志)

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