【キノコホテル】『キノコホテル単独実演会<サロン・ド・キノコ~ゲバゲバ大革命>』2016年10月22日 at 東京キネマ倶楽部
2年振りのアルバム『マリアンヌの革命』で、そのサイケデリアもニューウェイヴ・テイストもアップデートしたキノコホテル。ツアーセミファイナルのキネマ倶楽部はまるで彼女たちのためにあるように思えるほど架空のキャバレー、もしくは見世物小屋として最高のマリアージュだ。マリアンヌ東雲(歌と電気オルガン)のアンコールを含む3度のお召し替え、このハコならではのポーチからの登場、レッドカーテンの妖しさ、ゴージャスな照明などを全てがキノコホテルの世界観を演出。しかも、演奏そのものもシンプルでタイト。特にイザベル=ケメ鴨川(電気ギター)のフィードバックノイズやファズが、それこそストゥージズ顔負けのパンクのオリジンを醸し出すプレイは、巧拙を超えたすごみすら漂わせていた。